《これから先は妻の為に全部の愛情を注いでやりたいんだ。
りが とはここで終わりにしたい。》





このメールを読んだ時 
頭の中を 文字だけがぐるぐる まわって 目の前が真っ暗になった。



今 ようやく 冷静に考えることができるようになったきた。



奥さまのガン発症。




これに 立ち向かうんだから 彼の選択は まったくもって
正しい。



あの時 わたしは
言葉では ‘奥さんのこと祈ってます’ なんて 綺麗事のメールを
送ったけど 彼への未練でいっぱいだった。 
そうして みっともない泣きごとを 日記にぶつけていく。


人の生き死にの前で なんと愚かな女だったろう。



彼には精一杯 奥さんを支えていってもらいたい。
悔いのないように 愛情を そそいでもらいたい。



今 こころの底から思う。



わたしが愛した人が愛する人を・・・・ 神様 どうか お願いします・・・・
元気にしてやってください。



そして 二人が 幸せを感じられるような、そんな日々を、時間を、
希望を お与えください。




わたしが 彼に支えて来てもらって 幸せだった日々の記憶や思い出は
すべて お返しします。
だから お願い。


彼と彼の奥さんが 心の底から 笑いあえる時を 幸せだなぁって
思える時を 神様の采配で プレゼントしてくれませんか。




淋しかったわたしに 彼をプレゼントしてくれた神様。
もう わたしは 充分です。



有難うございました。



彼を 奥さんに お返しします。





わがまま ばかり言ってきたけど
8年もの長い間 彼には 感謝してもしつくせないことばかり。




まだ 胸は痛いけど この痛みとともに 




ありがとう。

さようなら。

ファイトだよ。

幸せな結末を・・・・信じ 祈ってます。