年末 泊りで彼が来てくれた。



私たちは 普通のカップルみたいに 

キャナルシティをまわった。

私の夢だった。


普通のカップルみたいにデートする・・・夢が叶った。




これまで 男性とお付き合いしたのは 主人だけ。


若いころから 全然もてなくて

いつも 一人ぼっちで淋しかった。


そんな私を 主人は愛してくれた。

そして そんな私を 彼は愛してくれた。



ふらふらと彷徨うわたし。



やはり 主人とやり直そうと この日 決めていた。



別れの時間まで あと数時間の時

私は 意を決して 言った。



「別れたい・・・別れましょう」 と。



私の理由は もちろん 主人とやり直すこともあったが

経済的こともあった。

この先 全部 彼に負担がかかってくるのが

申し訳なかった。



彼は 悲しい目をして言った。



「お金のことは 心配いらないよ。

続けたいよ。」



力なく 私は首を横にふった。



彼は いつもの私の戯言と思ったのだろうか?

それとも 今度こそ 本当の別れと覚悟したのだろうか?



今となっては どちらでもいいことだけど。




私たちは 抱き合った。



最後のSEXと思いながら・・・・・ 哀しいSEXだった・・・・